私が、小山製菓の「酒まんじゅう」を初めて食べたのは7年前。
久しぶりに青梅に訪ねてくる親戚のおばちゃんから、「小山製菓さんの酒まんじゅう30個買っておいてちょうだい。」と連絡が入った。
「酒まんじゅう30個?」 1個100円で30個なので合計3000円。安いお使い物だと思い、私の分も含め40個の「酒まんじゅう」を買った。
うちにやってきたおばちゃんに、30個の「酒まんじゅう」を渡すと、おばちゃんは笑顔でこう言った。
「私はね、いつも青梅に来ると必ずこの『酒まんじゅう』を30個買うのよ。家に帰って、全て冷凍しておいて、食べたい時に蒸かして食べるのよ。原料も全て国産にこだわっていて、なんともいえないおいしさなの。」
まんじゅう屋 小山製菓 小山洋一
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■ 東京都青梅市大門 まんじゅう屋「小山製菓」 小山洋一
人気の「酒まんじゅう」(麹菌を天然酵母で自然発酵させたおまんじゅう)をはじめ、「いばら餅」、お正月の「伸し餅」などを手作りしている。
街の人々に少しでも喜んでもらえるよう、毎月、15日(年金支給日)は「いいご縁の日」として、全商品を半額にて提供している。
その時の私には、「なんでだろう?わざわざ青梅まで来て、酒まんじゅう30個?」と、その理由がわからなかった。
それから年月が経ち、みんなが小山製菓の「酒まんじゅう」を買いにいく理由がわかった。
店主の小山洋一さんは、まんじゅうをつくる職人というより、「まんじゅう屋」を通じて、「人を幸せにしたい」「笑顔の種をたくさん撒き続け、元気一色の街にしたい」という想いでいっぱいの人物なのだ。その想いが自然と小山製菓の「酒まんじゅう」の味となって人々に伝わっていた。人の想い、温かさは、その人のつくる食べ物、料理の味に出る。